フランス1年生。

2015年6月からフランスでの赴任生活が始まりました。

フランス人の優しさに触れた日(Lyon観光-3; 2015.9.19-20)

朝食はリヨン中央市場(Les Halles de Lyon Paul Bocuse)に行って食べることにした。何があるのか良く判らないが、いろいろな物を少しずつつまみ食いするのに良さそう。

今日も一日乗車券を購入して出発!

 

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電車とバスを乗り継いで無事に到着。ホテルでおじさんにアクセス方法を確認していたから楽勝!

もしもバス乗り場が反対側だったら困るので、念のためにバス停に居た人に聞いてみたら合っているようだった。

 

フランスでは英語を話さない人がとても多い。「フランス人はプライドが高いから英語を話さないんでしょ?」なんていう人がいるけど私は違うと思ってる。

英語を話さないのは日本も同じ。だったら日本人もプライドが相当高いってことじゃないのかな。(日本人は失敗を嫌うから、その意味ではプライド高いのかもしれない)

私はこちらに来て思うのはフランス人のほうが日本人より親切だと思う。職場の同僚はもちろん、英語が判らない人も逃げずに応対してくれるから。

マルシェで買い物していてもさらっとした感じで助けてくれる人が居たりする。

 

先日、年末年始の休暇で日本に帰っていた。

成田に着くフライトだったのでNEXを利用し品川で下車した。当然、同じ経路で移動する外国人観光客がたくさん居た。

ホームに出たは良いが、彼らはどこに行けばいいのか判らず困っていた。

そんな彼らの近くを何人も日本人が通り過ぎる。なぜ声をかけないんだろうか?

あなたたちも今海外旅行から戻ったところでしょ?旅行先で道教えて貰うとか、人に助けてもらわなかった??

 

結局、声をかけたのは私だけ。

殆どの人たちは東海道新幹線に乗りたくて品川で降りたようだった。「京都に行く」とか「名古屋に行く」とか。「KODAMA」とか言っててなんか可愛らしかった。

このエスカレーター上がると乗り場があるよと伝えるとみんな素敵な笑顔で「ARIGATO!」と言ってくれる。たいしたことしてないんだけど嬉しい気持ちになる。「滞在楽しんでね!」と英語で伝えて別れる。せっかく来たんだから日本で楽しく過ごして帰ってもらいたい。

道案内くらい英語が判らなくても「SHINKANSEN」とか単語で何がしたいか理解できると思うけどな~。

ちなみにフランス人は私がフランス語を全く理解できないのもお構いなしで一生懸命フランス語で教えてくれる。笑

それこそ「おもてなし」じゃないのかな?私は海外旅行で(どういう形であれ)人と触れ合う機会があると嬉しくなる。この人と会話を交わすことはもう二度と無くても私は忘れない。

 

 

Lyonに話を戻します。

バスを降りるとすぐに目的の場所Les Hallesが見えた。ガラス張りのモダンな建物。

寒いのでそそくさと中に入る。人が少ないかと思ったら中は意外と混んでいる。

あれも美味しそう、コレも美味しそうと思いながら一周し、結局、生ハムの店で朝食を食べることにした。

周りは朝からワイン片手に生ハムを食べているが私たちはコーヒーを頼んだ。だって朝食だから。笑

 

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ご馳走様でした!素敵な時間をありがとう!

 

そんな不似合いな私たちが許せなかったのか、隣に居たおじさま2人に「生ハムにコーヒーは合わない。ダメだ。ワインを飲みなさい!」と手持ちのボトルから私たちにワインをご馳走してくれた。

私は大歓迎だが友達は少ししか飲めない。おじさま達と乾杯し「やっぱりワインと生ハムは合いますね~」とか言いながらご馳走になった。

そうこうしていたらどんどん盛り上がってきた。グラスのワインが減ってくると私たちにグラスワインを注文してくれる(ご馳走になった)。いやいや、朝だからもういいですよと言っても聞かない。お店のイケメンも「これがフランスのおもてなしだよ。ご馳走になりなよ」と私たちのグラスにワインを注ぐ。

今度は「そうだ。俺の地元のチーズを食べさせなくてはいかん!」と言い、一人が近くのチーズ屋さんに買いに行った。チーズ屋さんが劇混みだったらしく明らかに酔っ払いには辛かったよ~という顔をしてチーズ片手に戻ってきた。

これが美味いんだとお皿に載せてくれたので食べ易くしようとナイフを入れたら二人して首を横に振りながら「Oh~」というブーイング。なぜ!?

確かにあのチーズは美味しかった!もう一度食べたいくらい。でも私はあの時何を食べたのでしょうか?今よりもチーズのことを知らないタイミングだったのでさっぱり理解できてなかったのが悔やまれる…。

その後もワインを勧められ、気付いたら朝食じゃなく昼食のタイミングになってきていた。朝よりも観光客も増えていて私達の後ろに仮設テーブルがたくさん並んだ。

「よーし次行こう!俺の友達の店に行こう!」と陽気に言い出す始末。

ありがたいけど私たち観光したのでこの辺で~と伝え挨拶(Bise)して別れようとしたのに「俺は認めないぞ!絶対認めないからな!」とBiseを拒否。笑

結局、一人のおじさんは機嫌を損ねてしまったようだ。ごめんよー、でも私はともかく日本から来た下戸の友達にはお酒より観光させてあげたいので…。

いや~でも楽しかったなぁ。おじさま達には本当に感謝しています。彼らにももう会う機会は無いのかもしれないけど絶対忘れません。

(彼らはEvian周辺に住んでると話していたので、いつかまたどこかで会えたら楽しいなぁ)

 

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何かを持って逃げようとしている訳ではありません

 

バスと電車を乗り継いで旧市街に戻る。昨日到着したときはもう片付け始めていたアンティーク市へ。

こういうのって見てるだけでも楽しいんだよねぇ~友達はアンティークの可愛いグラスを見つけて購入。

 

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美味しかった!

 

アンティーク市を満喫した後は旧市街を散策。どのお店も可愛らしくて入りたくなる。

散策に疲れてきたので甘いもの食べて休憩することに。

天気もいいので友達にテラス席を確保してもらい、私は行列が出来ているスイーツ屋さんに並んだ。

ここのお菓子も美味しかったんだけど、店にはコーヒーが無かったのでお菓子を食べた後コーヒーを飲みにカフェへ移動。

 

それにしても楽しい時間ってあっという間だよね~。

散々歩き回った後、私の住む町に戻って夕食を食べることにした。この日はシーフード。

 

友人は前菜で頼んだ海老のサラダを小さいサイズにしたことを今でも悔やんでいる。

…それくらい美味しかったから。

 

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今度は大きいサイズを頼むことが既に決まっているエビサラダ

 

そうそう、このレストランはスタッフで英語を話す人が居ない。「私が今日のスタッフの中で一番マシってだけでそんなに英語話せないけど、いい?」と一人の女性が来てくれた。彼女が来てくれただけでもフランス語が判らない私からすれば充分助かったんだけど、彼女が説明に困っていたら少し離れたテーブルに居たお客さんが食事中なのに助けてくれた。

おかげで海老のサラダが食べられた。こういう優しさに触れると、料理がますます美味しくなるよね!

 

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友達はこの日の夕食が一番だったそうです

 

私は人情味あふれるフランスが好きです!

 

旅行記はまだつづく…

megself.hatenablog.com

 

 

 

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