フランス1年生。

2015年6月からフランスでの赴任生活が始まりました。

アパート探しは大変。

フランスに赴任したときはまだビザが無く長期出張扱いだった。

ビザが無いと居住許可申請が出来ないのでアパートを借りられない。
 
…そんなの、社員を海外赴任させる前に把握しててよ!という会社への苛立ちはさて置き、そんなこんなで半年経過してもまだホテルアパートに住んでいる。日本でいうウィークリーマンションみたいなもの。部屋に洗濯機がなく、共用の洗濯機がたった一つしかない。取り合いになるので面倒だし、一回洗濯するのに5ユーロも掛かる。高すぎる。
私はこんなに長く住むつもりではなかったので最初は日本から船便で送った荷物をしばらく引越業者に預かってもらおうと考え相談をしたことがある。今思えば、7月末に届いたという知らせを受けてすぐに受け取って良かった。
しかし、そのせいで部屋にはダンボールに入ったままの荷物がまだある。なんだか寂しい気持ち。
まるで衣装ケースのように、季節が変わるごとに服を入れ替えている。
 
居住許可を取得できる見込みが立つ前から部屋を探し始めた。お盆過ぎから同僚の助けを借りながらネットで部屋探しを始め、エリア等に目星を付け始めていたように思う。本格的に探し始めたのは許可を得た9月末から。
 
今まで見学に行った部屋は幾つだろうか。探すのに掛かった時間やアポ取りを試みた部屋の数と比べると見学出来たのは1%位かな?パリのような大都市ではもっと簡単なのかもしれないが、ネットで家具付きアパートを探してもなかなか見つからない。
やっと見つけた部屋の管理者にコンタクトを取ってもアポイントが取れないことの方が多い。理由は判らないが、連絡を取ったときは既に借り手が決まっているから折り返し連絡をくれないのだと思う。家具付きが少ないため動きが早いようだ。
ようやく見学まで漕ぎ着けても、上手くいかないケースが幾つかあった。
部屋そのものに不満があるどころか私はぜひ住みたい!と思っていたのに…
がっかりした出来事は2度あった。
 
1度目は長期出張に出かける当日の朝、部屋を見に行った時の部屋。
立地も内装も気に入り、ぜひ契約をしましょうとお互いに合意し、必要書類は会社が準備します!とトントン拍子で進むと思われた契約が翌日、突然オーナーからのメールで一方的に断られたのだ!何の説明もなく!
アポイントから当日の付添、書類の準備など全てサポートしてくれているHRのアシスタントが理由を聞こうと連絡してもガン無視…。
あの部屋で決まっていたら10月始めには入居できていたのに…。出張先でこの残念なニュースを受けて本当にがっかりした。
ちなみに、その部屋は2月現在でもまだ借り手が付いていないようで検索するとまだヒットする。仲介している不動産屋に確認してもまだあるとのこと。ネットの情報が更新されてないということでは無いようだ。不動産屋に前回の顛末を伝え、それでもこちらはぜひ借りたいと思ってると伝えて貰ったのだが返答なし。不動産屋もなぜなのか判らないという。本当にあれはなんだったのかと今でも思う。判ったのはオーナーの人柄がイマイチだということだけ。
 
2度目は、金曜の夜仕事の後に部屋を見に行き、ネットでは知り得なかった物件のネガティヴなポイントも認識した上で契約を前提に話を進めたいが週明けに会社に最終確認するから待ってくれと伝え同意して貰っていた認識だったのだが、月曜に連絡すると土曜の朝に見学に来た人に決まったと知らされた。
ネガティヴポイントというのは、バルコニーから見える景色が墓地ということ。
それでも私には問題無かった。お墓はどんよりした風景というより横浜の外人墓地みたいな感じだったし、部屋は広くてリフォーム直後で内装も綺麗、何よりバスタブがある数少ない物件だったのでとても魅力的だった。
即決できれば良かったのだが、物件を見てから会社にお伺いをたてるという手順だったため、自分達ではっきり意思表示できなかった。1日でも早く借りて欲しいと言っていたオーナーはそれを嫌ったようだった。ちなみに家賃は前述の物件よりも少し高い。ガレージが別料金だったから。同程度ならOK貰える前提で話を詰められたかもしれないが…
もしかすると[お墓front]のため長いこと入居者探しに苦労していたのかも。
 
今後は即決するため事前に家賃の上限を会社から提示してもらいたい旨説明し、予算内であれば都度お伺いを立てなくて良いとの許可を得た。
 
これで今後はどうにかなりそうだ。
でも、冬なので物件の動きが悪くなってきた。早く見つかりますように…
 
ちなみに、フランスには時々こういう小さいシンクがついている台所がある。
先日見に行った物件の台所にもあった。

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小さすぎるシンクは何のため…?


これって何のためなんだろう?と思って同僚に聞いたら
「正直判らない。あえて言えばフレンチデザイン?」だそうだ。
びっくり。きっと日本人には判らないちゃんとした用途があるものだろうと思ったのに。笑
 
さて、もうしばらく部屋探しだ。